こんなときは、
家が傾いている可能性があります
- 基礎や壁に一目でわかるような亀裂がある
- ドアやサッシのたてつけが悪くなり、何度直してもすぐにまた悪くなる
- 洋間の壁紙が割けたり、逆にしわがよってきている
- 洋間の壁に前にはなかった段差が出てきた
- 洋間の壁にはらみが出てきたような気がする
- 和室の鴨居と柱の間に三角形の隙間ができてきた
- 和室の壁の端の柱との間に三角形の隙間ができてきた
- 和室の壁の隅の鴨居や長押（なげし）の角に隙間ができた
などの場合は、建物が傾斜しはじめている可能性があります。
もっとも、上にあげたような症状は、材料が粗悪なために建築後に縮んでしまった場合や、施工がいいかげんだったために壁に使っている板が浮き上がってきたときなどにも出ることがあるので、１つの症状だけで建物が傾斜していると断定することはできませんが、いわば「黄信号」と考えた方が安全です。
家が傾いている可能性があるときは、以下のような方法で、ご自分でチェックしてみましょう。
建物のチェックといっても、専門的な知識がなければできなかったり、特別な機械や器具が必要なものもありますが、以下のように誰にでもできるものもあります。
用意するもの
- ・家の図面のコピー
- 最近は、いわば「図面の手抜き」で、業者から渡される図面が極端に少ない場合が多くなってきていますが、それでも、
- 平面図−建物を真上から見た、間取りがわかる図面
- 立面図−建物を四方の真横からそれぞれ見た図面
- くらいはあると思います。
- 建物に亀裂、つまりひびなどの異常が見つかったときに、これに書き込んで記録をとるためのものですので、とりあえずはこの２種類のコピーをとれば十分です。
- 業者から受け取った図面そのものを使わず、コピーを使う理由については、例会 FAQ の A2-2 を見て下さい。
- ・カメラ
- これも記録用です。
- できれば日付の入るものの方が、あとで写真を整理するときに楽です。
チェックの方法
具体的な方法については、下のそれぞれの項目をクリックして下さい。
なお、下に行くほど手間がかかりますので、まずは目で見るだけですむ一番上のチェックから始めてみて下さい。
実際やってみると、意外に手間や時間がかかりますが、ご自分の大切な財産の健康診断だと思って、ご家族で調べてみてください。
大きな問題がなければ、皆さんにとっても、また、業者にとっても幸いなことなのですから。
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